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自分の(カラダの)ことを考える  ~太極拳の視点~

先日の総会で飛び出した李鴻儒老師の名言。

「お金や他人のことばかり考えて、(現代人は)自分の身体を考えてる暇がないね」

「(体の)悪い部分は言うこときかない。だから硬いし、こわばってる。」

「外のものにばかり頼っていたらますます言うこと聞かなくなる」

ご多忙なので毎週は無理ですが、なんば教室(なんば湊町教室)は李鴻儒老師もお越しになられます。

 

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現代の多くの人は、お金や他人、視線、そういった外部のことばかり考えてしまっていることは疑う余地がないと思います。もちろんお金も人間関係も大事ですが、その関係性に埋没してしまい「自分」を見失ってしまっていることにすら気が付かないのではないでしょうか。私という存在、生きている私、そして生かされている私。哲学、科学、社会、様々な段階や視点における自己考察こそが太極拳の持つ一面です。

 

そういう意味では、今まで空気のように当たり前の存在でありながら、それでいてつかみどころのない自分の身体に向き合えるのが太極拳だと思います。

呼吸、動作の協調、普段使わない筋肉の起動や日常ではまずやらない動き方、姿勢制御、視線の使い方、意識、感覚、持ち方、もちろん速さでごまかしてはダメetc・・・・ある意味において、ヨガよりも忙しいのではないかと(笑)。

ヨガは呼吸に専念しやすいですが、太極拳はびっくりするほど呼吸を忘れます(爆)。

 

たまにやる実技(約束の対練)はお互いに技をかけるのですが、上手くかからないほとんどの原因は「緊張」と「不安」です。対人との近い距離、対人接触、そういったものが極度に緊張をもたらすのです。別に相手は襲い掛かってくることもありません。自分で知らず知らずに緊張を巻き起こしてしまっています。また「掛かるかな?」という不安も足をひっぱります。疑問形で臨んでしまうので、「ああ、やっぱりかからなかった」という悪循環に陥ってしまいます。

対練の目的は技の物理的な理屈を理解するとともに、この自分が巻き起こす「緊張」や「不安」などの精神的動揺を知り(それらに対して自分の身体がどのように反応してしまっているか、など)いかにこれを乗り越えるかが課題となります。それはそれで、放置・無視できればいいんでしょうけど、なかなか難しい。これもまた心の囚われ、執着の一形態でしょう。

 

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立禅で、こわばったところ、辛いところをいかに自分で通すか(ほぐすか)、模索するように指導中。

健康とは日々における「自分」との戦いでもあります。
「コレをやっているから元気!」とはまたちょっとニュアンスが異なりますね。

持って生まれたバランスを崩さない

イチロー選手が良い事を言ってますね。

ベースボールキング イチローがウエートトレーニングについて語る より
http://baseballking.jp/ns/62252?utm_source=antenna&utm_medium=content-text&utm_campaign=antenna
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イチロー×稲葉の対談後編となったこの日は、ウエートトレーニングについて熱く語った。近年、日本人選手の中には、ウエートトレーニングをして体を大きくする選手が増えている。稲葉氏はウエートトレーニングで体を大きくすることについて質問をぶつけると、イチローは「自分の持って生まれたバランスがありますから、それを絶対に崩してはダメですよ」と答えた。

その理由について「本来のバランスを保っていないと、筋肉は大きくなるけどそれを支える関節とか腱とかは鍛えられない。だから重さに耐えられず壊れちゃうんですよ。膝に(負担が)くるし、関節にも(負担が)くるから当たり前のことなんですよ」と解説。

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参考の動画 2014年

 

 

『人間が本来持ってるバランスって必ずあると思う』

『色んなセンサーを体は発してくれますから』

『ケガには必ず理由があるんですけど…防ぎ方は絶対にある』

『痛み止めとかは飲まない…そこに信号がくるから…(飲むと)その信号を早く察知できない』

各個人が持っている最適な「バランス」があります。
だから、同じ型・技でも各人でちょっとずつ違います。

太極拳でゆっくり動くこと、「自分」を感じること、やさしく触れること・・・それらはすべて自分のバランスの最適値を見つけるためのトレーニングであります。