転倒予防の基礎動作 1

太極拳 あるくm歩くことこそが人類の証

 

ショッピングモールだけでなく駅や観光地などでも気になっていたことがあります。
明らかに歩ける年の子供なのに、ベビーカーやお子様カートに乗せているのです。

理由はいろいろあるようで、やはり親の負担を減らすことが一番のようですね。
(長距離歩けない、抱っこをせがまれる、どこに行くか分からない、などなど)

そういう経験もない私が言うのもなんですが、長い目で見ると親も子も損をしているんじゃないか、と。

しんどくても歩く環境に無い子(日常生活で身体能力を育む機会のない子)は、強い足腰の子にはならないだろうなぁ・・・と思いますし、また、ある意味において親が子供に「負けている」訳で、突き放すことがない為、精神的な面でも独立心が養われない&社会化がなされないのかもしれないと考えています。

それに関連して幼児、児童の転びやすいことも問題になっています。そして、転倒した際に顔を庇えない子もいます。手を付けることができないそうです。また、一説には転倒した際に庇う動作は本能による先天的動作でなく、体験的に学習する後天的動作と言われいます。

 

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原因のひとつは、ハイハイの期間が短くなり、腕力が低下したこと。
親の見栄でとにかく早く立って歩かせたい一心もあります。
生物としての進化過程(魚のように身をくねらせる→四足歩行→二足歩行)をすっ飛ばしているわけで、さぞかし不安定な体になるかと思います。これは転びやすいことにも関連しますね。

 

 

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人類は歩き続けた

 

私も先日、公園のゆるい傾斜の下りで転びましたが、なんとか前受け身でダメージを軽減しました。いやはや、空中に身体が投げ出された感覚は久しぶりですね。右手は普通にできましたが(太極拳でいえば肘から先を使う”按”)、左手は迂闊にも手の甲側でついてしまい、肘を強打し、手の甲や肘を擦りむきました。さすがに前回り受け身は無理でしたね。

とはいえ物理的な衝撃を受けたわけで、アドレナリンなどの関係でしょうか、コケた日の半日くらいはどうということはなかったのです。しかし、夕方くらいから体が少し痛み始めました。これはまともにコケたら(高齢者などでは)大変なダメージになるんだなぁと実感しました。

未整地の野外では不向きとされる柔道の受け身ですが、「やりやすさ」「覚えやすさ」という点では侮りがたいと思いました。

 

太極拳は基本、転ばないことを前提にしていますので受け身らしい受け身はありません。
ですが、転ばない、あるいは転んでも大丈夫な身体作りは可能です。もちろん「受け身技」への応用も可能です。

※転ばないことを前提にしているのは、日本の古流武術と同じく、究極的には命のやりとりがあるためです。
武器あり、対多数、不意打ちなどの状況下で、圧倒的に不利である「転倒すなわち死」の概念に基づいています。
日本でしたら古来は「止め→首取り」ですし、大陸、東南アジアでしたらあっという間に踏み殺されます。