太極拳女子を応援します  護身術

「女性の護身術にもなります」

なるような気もしますし、ならないような気もします(笑)。一般的なイメージですと、やはりパンチやキックで急所へ一撃KO!してダッシュで逃げる・・・という感じだと思います。

相手が油断しきっていれば有効かもしれませんが、少なからず警戒状態にあれば、そうそう急所に当てさせてくれません。しかし 太極拳では、それこそ突き蹴りよりも優先し、大事なことがあるのです。

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目指す境地は「相手の枕をおさえる」By宮本武蔵

結論から言ってしまうと、大事なのは「息を止めない」こと。そして「気配を感じる」ことです。
「何だ、そんなことか」と思われたかもしれませんが、これがほとんどの人は出来ないのです。特に「平和ボケ」しすぎて権利意識に満ち溢れた現代の日本人には難しいと思います。

人は何かに驚いてしまったり、虚を突かれてしまったときに「ハッ」とか「キュッ」とか、息が詰まってしまうと、もう終わりです。腰が入らないどころか身体が硬直して動かないし、呼吸は浅くて心臓はドキドキ、脳神経系もパニックになります。行動不能状態といっても差し支えありません。

そこまでいかなくても、ストレスを感じたり、怒りを抱えたりすると息が止まらないまでも極端に浅くなります。それに従って、身体はカチカチになります。

また、対人などでこちらが「怒りMAX」状態であれば呼吸はどうあれ身体は動くのですが、太極拳の技はほとんど使えなくなります。呼吸と脱力が伴わないからです。

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無駄な力みもなく、スッと立っています。

まさに武士たる心得である「肚が座っている」というヤツでしょうね。かつては日常的に腰と肚を使い、精神力を高め、粘り強さ、持続力、集中力を鍛えるのが日本の伝統的な身体文化でした。解剖学的なものが「腹」で、そうではない仮想臓器が「肚」と考えてください。

 

一方の「気配を感じる」というのは、文字通り相手の接近や存在を感じ取ることですが、それだけではありません。相手の雰囲気や感情、相手との精神的・物理的な距離感(まさに間合い)の調節や取り方。まさに「君子危うきに近寄らず」。このあたりは第六感にも関係あるでしょう。脳みそでキリキリと考えた結果ではなく、自分の「身体」、全身の「細胞」がすでに感知している異変を素直に受け取るためなのです。もちろん「気配が読めない」ことからくる「油断」「侮り」も命取りです。

 

世界では「ニンジャ」として知られる忍術・古武術流派「武神館」の初見先生が弟子に課す試験のひとつに、背後からの一刀を躱すというのがありますね。当会ではやっておりませんのでご安心ください。

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ほかには隙を生まない、付け入らせない自然体の身のこなしも大事ですね。

付け入らせないというのは「壁」を作るのではなくむしろ自然体に任せて、透明感に満ち溢れる感じでしょうか。

 

 

それら護身も含めた観点からいいますと「歩きスマホ」は「愚の骨頂」です。
(個人的にもアレは運気を下げる・・・というか無駄遣いな行為だと考えております)

かつて戦国時代の日本を訪れたスペイン宣教師フランシスコ・ザビエルは日本人ほど理性に従う人民は世界中で逢ったことがない。その文化・礼儀・作法・風俗・習慣はスペイン人に優る」と述べていますが、それも肚を養う文化の賜物のひとつでしょう。